助平

2026年09月30日

夏の暑い暑い日に。長崎の原爆の碑に詣でたジョンの真面目で落ち着いた表情が目に浮かぶ。汗がシャツにまとわりつく。小さな町が逃げない巨人を包む。なんだ。コルトレーンで、原爆か。雨が降りしきって次の場面を流すテレビ。台風でビリビリのテレビ。うちには繋がれたテレビはさっきから居ない。

歩いて行った。コルトレーンとモンクのデュオを聴かせてくれる横丁のジャズ屋。ジョンはモンクの剣となり猫となり、モンクはジョンの家となり墓石となり。視野狭窄が進んでついに目玉がなくなった。それはそうと、だからって、あんた。情けない台風の目のように彼女の部屋に居座ったことを忘れるなんて。シェリー、ハーパー、ビール、ビール。もっとさわやかな気持ちでこれを聴けたらどんなにいいだろう。庭にはピンクのオキザリスがパンパンに膨らんで、濡れながら咲くのを待っている。明日はきっと晴れるから。それをわかって台風の中ジャズなんか聴きに行くやつは決まって助平で素人だろう。


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imanari tetsuo

 
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